漢字 編集

字源 編集

  • 原字の「」はひざまずいて髪に手をやるさまを象る象形文字、のち羨符「口」(他の字と区別のための装飾的記号)を加えて「若」の字体となる[字源 1]。「したがう」を意味する漢語 /*nak/}を表す字。のち仮借して接続詞の{ /*nak/}に用いる。
    • 手を挙げて祈る巫女を象るという説があるが、それを支持する証拠はない。
  • また一説に、「」とは異なる起源を持ち、草を手で選び取るさまを象る象形文字とも[字源 2]
   

 

 

 
甲骨文字 金文

簡帛文字

小篆

流伝の古文字
西周

戦国時代 説文
(漢)
《六書通》
(明)
  1. 葉玉森 「説契」 『学衡』第31期 1924年、5頁。
    季旭昇撰 『説文新証』 芸文印書館、2014年、69-70頁。
    林志強等評注 『《文源》評注』 中国社会科学出版社、2017年、526頁。
  2. 孫詒譲 『契文挙例』 1917年、巻上14頁。
    唐蘭 『唐氏説文解字注』 『唐蘭全集』 上海古籍出版社、2015年、卷九137-139頁。
    鄔可晶「“芻、若”補釈」 『古文字研究』第32輯 中国古文字研究会、吉林大学中国古文字研究中心編、中華書局、2018年、274-280頁。

意義 編集

  1. わかい
  2. (指示)かく、このような。ごとし
  3. (代名詞)なんじ
  4. (接続)もしもしくは

語源 編集

  • 借用語と考えられる。一説にオーストロアジア語由来[語源 1]
  1. Axel Schuessler, ABC Etymological Dictionary of old chinese, University of Hawaii Press, 2006, p. 395.

日本語 編集

発音 編集

名詞 編集

  1. わか若君の略。代名詞的にも用いられる。

接頭辞  編集

  1. わか)「若い」「新しい」などの意を表す。

熟語 編集


中国語 編集

*

語源 編集

シナ・チベット祖語 *na-ŋ

動詞 編集

ruò

  1. 〜のようである。

接続詞 編集

ruò

  1. (文章語) もしならば。

代名詞 編集

ruò

  1. (文章語) きみお前

熟語 編集

ruò


朝鮮語 編集

*

熟語 編集


コード等 編集

点字 編集