日本語

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別表記

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発音

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名詞

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(きょうりょく 又は ごうりき)

  1. (きょうりょく / 古:ごうりき)強いこと[1]。また、強い力。剛力ごうりき[2]
  2. (ごうりき)荷物持っ修験者などに従う奴僕[1]
    • や、言語道断判官殿に似申したる強力めは。一期の思い出な。腹立ちや日高くは、能登の国まで指そうずると思いつるに、僅かの笈負って後にさがればこそ人も怪しむれ。総じてこの程、憎し憎しと思いつるに、いでもの見せてくれんとて、金剛杖をおっ取ってさんざんに打擲す。 (『安宅』)
      やや、これはとんでもないことだ。判官殿に似た強力とは。一生ものの光栄なことだ。腹が立つ、日のあるうちに能登の国までたどり着こうと思っていたのに、わずかばかりの笈を背負って後ろに下がったりするから、おかしく思われるのだ。大体、このところ憎たらしいと思っていたところなので、目にもの見せてくれよう、といって、金剛杖をとって散々に打ちすえた。
  3. (ごうりき)登山者の荷物を持って案内する人[1]

関連語

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翻訳

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(力が強いこと)

形容動詞

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  1. (きょうりょく / 古:ごうりき)力が強い[1]
  2. (きょうりょく)作用や影響が強い。有力である。
    • アメリカの輿論も支那と同様日本も武力で開国させるというような意見がかなり強力であったようだが、たまたまアメリカの大統領が変り、外交に平和政策をとるようになったことと、尚その上にハリスという人が独自の見識と抱負をもった稀な人物であったために、日本は恵まれたのである。(坂口安吾安吾下田外史』)

翻訳

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脚注

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  1. 1.0 1.1 1.2 1.3 下中弥三郎編『大辞典』 平凡社、第10巻、1935年4月30日、紙面417ページ、デジタル214ページ、全国書誌番号:67012501、国立国会図書館デジタルライブラリー pid 1873400/214
  2. 下中弥三郎編『大辞典』 平凡社、第8巻、1935年2月24日、紙面235ページ、デジタル123ページ、全国書誌番号:67012501、国立国会図書館デジタルライブラリー pid 1873377/123