あまり【余り、剰り】
- 程度が甚だしいさま。自分の予想を超えているさま。
- 様子がとても酷いさま。あんまり。
活用と結合例
各活用形の基礎的な結合例
意味 | 語形 | 結合 |
推量・意志 | あまりだろう | 未然形 + う |
過去・完了 | あまりだった | 連用形 + た |
否定形 | あまりでない | 連用形 + ない |
自動詞化 | あまりになる | 連用形 + なる |
言い切り | あまりだ | 終止形のみ |
名詞化 | あまりなこと | 連体形 + こと |
仮定条件 | あまりならば | 仮定形 + ば |
様態 | あまりそうだ | 語幹 + そうだ |
あまり【余り、剰り】
- たくさん。度を超して。
- 余り寝過ぎると遅刻する。
- 「どうするも何もない、坊主にするだけだ。坊主にされて今のような立派な男になるには二年ばかり手間が掛るだろう。往生しろと云て、髻を捕えて鋏をガチャ/\云わせると、当人は真面目になって手を合せて拝む。そうすると共謀者中から仲裁人が出て来て、「福澤、余り酷いじゃないか。「何も文句なしじゃないか、坊主になるのは約束だと問答の中に、(福澤諭吉『福翁自伝』)
- (後ろに否定を伴って)予想よりも良くないさま。一般的な水準と比べいくぶんおとるさま。さほどでないさま
- 余り美味しくない。(cf. あまりに/あまりにも 美味しくない。=「とてもまずい」の意)
あまり【余り】
- 度を超して。非常に。
- (下に打消の語を伴って)大して。それほど。