日本語

編集

形容詞

編集

くらいい】

  1. の量がすくないこと。光がさえぎられている状態。
    • 外も暗くなってきたから家に帰ろう。
  2. 色の明度低い明るさがない。
    • こころもちかこの色は暗く見える。
  3. 行動に快活さがない。後ろ向きな考えである。気分が落ち込む。
    • わたしは暗いといわれる。
  4. 上手く行きそうにない。先行きが悪い。心配だ。
    • 我が社の先行きは暗い
  5. くわしくない。よくしらない。うとい
    • 外国特許の法制度には暗い

活用

編集

語源

編集

古典日本語くらし

  1. くろ(黒)」より。(志不可起和訓栞大言海
    cf.あかるいあかしあか
  2. くる(暮る:くれる)」より。(和句解
    cf.あかるいあかしあく(>あける:明ける)

対義語

編集

派生語

編集

翻訳

編集

漢字

編集
    • 一般的にはこの「暗い」のみ使われることがほとんど。以下に表記されているものは常用漢字表外の読みである。

名詞

編集

くらい (歴史的仮名遣い くらゐ)

  1. 社会的な身分階級地位位置
  2. 位取り記数法において各数字を記す位置。その記数法の基数Nを整数乗した値を用いて「Nkの位」と呼ぶ。
    • 十分の一の、一の、十の、百の、千の
    • 二分の一の、一の、二の、四の、八の、十六の
    • 関連語: けた
  3. 程度
    • このは平気だ。

語源

編集

翻訳

編集
身分や階級
身分や階級のうち、王位など最高のもの
数の段階
程度

関連語

編集

助詞

編集

副助詞

編集

くらいぐらい

名詞「くらい」からの転用
  1. それに相当する事物や様態を示してものごとのおおよその程度度合いを表す。ほどばかり
    • もう2、3できるくらい時間と金はある。
    • 小指くらいの大きさ。
    • そのくらいでいいでしょう。
    • 冗談はこのくらいにして本題に入ろう。
  2. 数量などを含む語句について、おおよそのところを表す。ほど。ばかり。前後。
    • 2時間くらい待った。
    • ひと月に何回くらい会いますか。
    • 一個おいくらくらいでしょうか。
  3. 発言や思考などのおおよその内容を表す。というほど。程度。
    • 子供のいたずらくらいに思っていた。
    • 風邪がはやっているから気をつけようくらいの話だった。
  4. ある限度に達することを驚きをもって示す。
    • 私がおつき合いをお願いしている先輩は井伏鱒二氏一人といっていいです。(太宰治『わが半生を語る』)
    • 声も出ないくらい驚いた。
    • 全滅と言ってもいいくらい被害を受けた。
    • 相撲取りくらい太っていた。
    • さすがに大臣くらいになると警備の数も違う。
  5. 程度の軽いこと、大したものでないこと、少ないことなどを強調する。
    • そのくらいのことで慌てなさんな。
    • ベートーヴェンの「運命くらい私だって知ってます。
    • せめて返事くらいしなさいよ。
    • 先生に叱られなかったのは彼くらいのもので、あとはみんな大目玉を食らった。
  6. (否定語を伴って)それ以上のものがないことを示す。ほど。
  7. (「くらいなら」などの形で)したくないこと、すべきでないことを強調する。

翻訳

編集