U+3044, い
HIRAGANA LETTER I

[U+3043]
平仮名
[U+3045]
い 教科書体
ファイル:Japanese Hiragana I.svg
書き順
変体仮名、以

日本語

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  • 平仮名の一つ。五十音図ではあ行の2段目。いろは順では1番目。
  • 歴史的仮名遣いにおける「」および語中・語尾の「」は、現代仮名遣いでは「い」と書く。

関連語

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万葉仮名の表記

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名詞:井

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(歴史的仮名遣い:

  1. 地下水脈まで、地面穿った水を採取するための井戸いど

関連語

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名詞:亥

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(歴史的仮名遣い:

  1. 十二支の第十二番目。いのししを当てる。なお、十二支発祥の地である中国でも「猪」を当てているが、猪ととを特に区別しない語のため豚とも解釈される。
  2. 方角の一つ。方位角330度。

関連語

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十二支

文字 動物 方位
八卦
:カン)
チュウ うし 北東(:ゴン うしとら
イン とら
ボウ :シン)
シン たつ 東南(:ソン たつみ
うま :リ)
ひつじ 南西(:コン ひつじさる
シン さる
ユウ とり 西:ダ)
ジュツ いぬ 北西(:ケン・カン いぬい
ガイ

名詞:猪・豬

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(歴史的仮名遣い:

  1. いのししの古語。

名詞:堰

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(歴史的仮名遣い:

  1. などで水位調節などの目的で設置された流れをさえぎる物。せきいせき

名詞:藺

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(歴史的仮名遣い:

  1. (植物, 夏の季語) イネ科の多年草。畳表の原料となる。いぐさ。夏の季語。

漢字

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Wiktionary:漢字索引 音訓 い参照

助詞

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終助詞

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  1. 終助詞。終助詞「」又は係助詞「」の転訛「」が変化したもの。語気を強め、質問・反語の意味を付ける。(場合によってはぞんざいな言い方)
    • 元気か
    • 僕の仕業だって言うのか
    • さっさとしろ
    • 大変だ
    • うそだ
  2. (群馬・四国などの方言)終助詞「わい」の転訛。五段活用動詞では「語幹+ア段」(未然形と同じ)に、他の動詞では「語幹+ら」に接続する。助動詞「です」は「でさ/ですら/だすら」、「ます」は「まさ/ますら」に、打ち消しの助動詞「」は「な」に接続する。
    • 「ちょっと見に行ってきまさ」「たのま
    • 山で道がないとこやったら、非農地にしてくれ言う人は一人もおらん。まあ荒れたままほっとかな、皆。そこら辺のことも考えてせないかなな(=しないといけないだろうね)。(松山市農業委員会 第163回臨時総会議事録 〔平成29年11月17日開催〕)

格助詞

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  1. (地域, 方言) 格助詞。格助詞が変化したもの。方向・場所を表す。
    • 「この前蕨や土筆たんと採ったわなあ、姉ちゃん」いうて、「もう後の山行ってもなんにも生えてエへんやろか。」「そら、今頃行たかてなんにもあれへん。」「そんでもこないだ行たとこ行てみたいわ」いいなさって、あれから後の山つづく谷の方下りて行きましたら、(略)(谷崎潤一郎「卍(まんじ)」)

接頭辞

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  1. (古語・廃語) (名詞・動詞・形容詞に付いて)語調を整え、語意を強める。
    • い触る
    • い辿る
    • い取る
    • い掘ず
    • い巻き渡る
    • い隠る

用法

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上代日本語においては、接頭辞「さ」を無意志性の主語に、接頭辞「」を意志性の主語に用いた。[1]

接尾辞

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  1. 名詞または名詞的な語に付いて、形容詞をつくる。

関連語

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文字情報

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文字の種類

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ひらがな

字源

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の草書体。

表す音

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/i/

コード

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  • Unicode
    • 16進: 3044 い
    • 10進: 12356 い
  • JIS X 0208(-1978,1983,1990)
  • JIS X 0208(-1978,1983,1990)

関連項目

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平仮名
あ行 /
か行 /か゚/ /き゚ /く゚ /け゚/ /こ゚
さ行
た行 /
な行
は行 / / / / /
ま行
や行 𛀁
ら行
わ行 𛅐 𛅑 𛅒
片仮名
ア行 /ウ゚/ 𛀀
カ行 /カ゚/ /キ゚ /ク゚/ /ケ゚/ /コ゚/𛅕
サ行 /サ゚ /シ゚/ /ス゚//ㇲ゚ /セ゚ /ソ゚
タ行 /タ゚ /チ゚ /ツ゚/ /テ゚ /ト゚/
ナ行 ()
ハ行 // // // // //
マ行 /
ヤ行 𛄡
ラ行 ラ゚/ リ゚/ ル゚/ レ゚/ ロ゚/
ワ行 / /𛅤 /𛅥 /𛅦
𛅧 〱゙ 〱゚ ゝ゚

いろは