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水火
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目次
1
日本語
1.1
名詞
1.1.1
発音
(?)
1.1.2
関連語
1.1.3
翻訳
2
脚注
日本語
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名詞
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水
火
(
すいか
)
水
と
火
[1]
。
民非
水火
不生活。(『
孟子
』
尽心章句上
)
民
、水火に
非ざれ
ば
生活
せず。
人民
は、水と火がなければ生活できない。
洪水
と
火災
。また、
勢い
の
激しい
ことの
喩え
[1]
。
水火
に
よごれ
た
往来
には
、
衣類
や、
せともの
や、
様々
な
家財道具
が、
乱雑
に
なげださ
れ、
われ
て
やぶれ
て、
ふみにじら
れ
泥
に
まぶれ
て、手がつけられないと
云う
有様
でした。(
上村松園
『
思ひ出
』)
衆怒如
水火
、不可救也。(
司馬遷
『
史記
』
楚世家第10
)
衆の
怒り
は
水火
の
如く
して、救ふべからず。
民衆の怒りは水火のように激しく、もはや救いようもない。
法門
の
義
に就て
は
水火
の
如く
論
じ
合っ
た
こと
も
ある
。(
中里介山
『
法然行伝
』)
水と火が
日用
に
不可欠
であることから、
極めて
必要
なものの喩え
[1]
。
民之於
仁
也、甚於
水火
(『
論語
』
衛霊公第15
)
民の仁に於けるや、
水火
よりも
甚だし
。
人民にとって、
仁徳
は水や火よりも不可欠なものである。
水に
溺れ
火に
焼か
れるほどの、
甚だしい
苦痛
[1]
。
其君子實玄黃于篚以迎其君子、其小人簞食壺漿、以迎其小人。救民於
水火
之中、取其殘而已矣。(『
孟子
』
滕文公下
)
其の
君子
は玄黄を
篚
(
はこ
)
に
実
(
み
)
てて、以て其の君子を
迎へ
、其の
小人
は
箪食壺漿
して、
以て
其の小人を迎ふ。民を
水火
の
中
より
救ひ
、其の残を取りしがためのみ。
(
殷
の国の)
官吏
は黒や黄の
反物
を竹の箱に満たして、(それを土産として、征服者である)
周
の官吏を
迎え
、
庶民
は
飲食物
を用意して、周の庶民を迎えた。それはひとえに、(周の
武王
が)殷の人民を水火の苦しみから救い出し、(
紂王
ら)
残賊
を排除したからであった。
本当
の
もの
を
求める
ため
に
かれ
は
水火
の
中
に
入る
こと
をも
辞
さなかった。(
田山花袋
『
ある僧の奇蹟
』)
御命
(
ぎょめい
)
とあれば
水火
の
中
へでも
とびこん
で
ゆく
。(
吉川英治
『
私本太平記
』)
極めて
仲
が
悪い
こと。
氷炭相容れない
こと
[1]
。
唯楊儀不仮借延、延以為至忿、有如
水火
。(
陳寿
『
三国志
』
蜀書
・
魏延
伝)
唯
(
ただ
)
楊儀
のみ
延
を
仮借
せず、延
以て
至忿を
為し
、
水火
の如く
有り
。
ただ一人、
楊儀
だけは
魏延
に対して
容赦
しなかったため、魏延は
怒り
の
極み
に達した。両者の関係は極めて
険悪
であった。
発音
(
?
)
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す↘いか
関連語
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成句:
水火器を一つにせず
、
水火の責め
、
水火も辞せず
、
水火を踏む
翻訳
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(語義1)
英語
:
water
and
fire
ポルトガル語
:
água
e
fogo
スワヒリ語
:
maji
and
moto
脚注
編集
↑
1.0
1.1
1.2
1.3
1.4
上田万年
、
松井簡治
『大日本国語辞典』 金港堂書籍、第3巻、1917年12月4日、紙面61ページ、デジタル34ページ、全国書誌番号:
43022818
、国立国会図書館デジタルライブラリー pid
954647/34