た 教科書体
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日本語

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名詞: 田

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  1. (農業) 主に栽培するための農地。特に、成長期において水を張るもの(水田)をいう。稲の他、藺草山葵の農園にもこの表現が用いられる。田圃たんぼ

発音

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京阪式アクセント
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た↗ぁ

助動詞

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  1. その事柄が話し手にとって、過去のものや既定のものになっていることを表す。
    • 昨日は雨が降っ
    • この辺は昔、森でし
    • シャボン玉が飛んでいっ
    1. 実況中継などで、直前過去を表す。
      • ピッチャー、第一球、投げまし。打ちまし。いっ。大きい。入っ。ホームラン。いま悠々とホームイン。一点が入りまし
      • おっ、誰か出てきぞ。
    2. 経験や履歴などを表す。
      • 若い頃、アメリカに行っ(ことがある)。
      • この寺は過去に焼失し、その後再建され(ものである)。
  2. 完了を表す。
    • やっとレポートを書き上げ
    • もうご飯は食べ
  3. (連体修飾の形で)状態を表す。述語としては「ている」「てある」などの形を取る。
    • 壁に掛け時計(cf. 時計が壁に掛けてある)
    • 鋭くとがっ槍の先(cf. 槍の先が鋭くとがっている)
    • 顔の二人(cf. 顔が似ている)
    • 違っ意見も聞きたい(cf. 意見が違っている)
  4. 従属節の時制が主節の時制に先行することを表す。
    • 優勝し人には賞金が授与されます。
    • ここに置いかばんがなくなった。
  5. 発見、気づき、確認、思い出し、念押し、未知の事項の開示などを表す。
    • ここにあっぞ。
    • 国境の長いトンネルを抜けると雪国であっ
    • 分かってみたら案外簡単だっ
    • お名前はなんでしっけ。そうでし。田中さんでしね。
    • 実は奥様は魔女だっのです。
    • 正解は3番でし
  6. 判断がほぼ確定的であることを表す。
    • 5点差がついたときこの試合は勝っと思った。
    • 先が見えも同然だ。
    • これは入っでしょう。入りました、ホームラン。
  7. 一部の語彙において、事態の変化や終了などに関わる発話内行為を表す。
    • 了解しまし
    • それに決め
    • 失礼しまし。すみませんでし。ありがとうございまし
    • 田中がお伝えしまし。担当は田中でし
  8. 一部の語彙において、状態の発生や継続を表す。
    • 疲れ。くたびれ。飽き。驚い。びっくりし。よわっ。こまっ。腹が減っ。のどがかわい
  9. その他語彙的なもの。
    • よかっ。たすかっ。やっ。でかし。しめ。しまっ。やられ。まいっ
  10. 虚辞的なもの。
    • よく見ほうがいい。(=よく見るほうがいい)
    • ひどい話があっものだ。(=あるものだ)
    • みな散々な酔っ払いようで送別会も何もあっものではない。(=送別会どころではない)
    • まともに食えものではない。(=食えるものではない)
    • 私に言え義理ではありませんが。(=言える立場ではないが)
    • ほめられ話ではない。(=ほめられることではない、よくない)
    • どうしもんだろう。(=どうするべきだろう)
    • そうあわてこともない。(=あわてることもない)
  11. (山形などの方言)丁寧な語感を表す。
    • もしもし、佐藤でし。(=佐藤ですが)
    • 「鈴木さんはいますか」「いまし」(=おります)
  12. 仮定内容を表す。
    • その会社を買収しとして、どのような利益や損失が発生するだろうか。
  13. 反実仮想において、過去または現在に関する帰結を表す。
    • あの時一人でいたら、今頃ここになかっだろ。 / いなかったろう。(後者はやや古風な言い方)
    • やろうと思えばでき
  14. (妥当性や至当性を表す表現とともに)実際にはしなかったことを後悔の気持ちを伴って表す。
    • もっと真面目に勉強しておくんだっ。/勉強しておくべきだっ。(≒勉強しなかったことを後悔している)
    • 自分も行けばよかっ
  15. (状況や判断などを表す表現とともに)実際にはそのようにならなかったりできなかったりしたことを表したり、言外に示唆したりする。打消しを伴う文では、そのようになってしまったことを示唆する。
    • 事故を起こすところだっ
    • 私も行きたかっ。行くはずだっ
    • ビルは三月には完成の予定だっ
    • 危ないとは思わなかっ。安全だと思っ
  16. 軽い命令を表す。
    過去の仮定的表現から。現在、そのようではないが、既にそうなっているべきであることを意味する。
    • さあ、どい、どい
    • さあ、買っ、買っ
    • はっけよーい、のこっ、のこっ
    • ちょっと待っ
  17. 意思や決断を表す。
    • バーゲン品か。よし買っ
    • もううんざりだ。こんな会社もう辞め
  18. (「たら」)仮定の語感をいくぶんやわらかくさせる。口語的にする。
    • 雨が降ったら、明日の試合は中止になります。(cf. 雨が降れば、明日の試合は中止になります)
    • 行きたかったら行くべきです。(cf. 行きたければ行くべきです)
    • それだったらこっちのほうがいい。(cf. それならばこっちのほうがいい)
  19. (「たら」)軽い命令を表す。「たらどうか」などの縮約。
    • そろそろお帰りになったら

活用

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未然形 連用形 終止形 連体形 仮定形 命令形 活用型
たろ たら 特殊型
  • 活用語の連用形に付く。イ音便の一部と撥音便に付く場合には濁音「」となる
  • 仮定形「たら」には、「」を付けないことが圧倒的である。例文参照。

語源: 助動詞: 過去

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古典日本語たり

助詞

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  1. (口語) とは」の縮約。
    • かあいそうだほれたってことよ(夏目漱石「三四郎」)

接辞: 手

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  1. 」を他の語と組み合わせるときに母音が変化したもの。
    • 使用例
    • (一説)本来、手は「」が語根概念形)で、それに名詞語尾 -i が接尾したか具体形語尾が -i で、二重母音 ai が後に上代 ë(テ乙類) の発音に変化したもの。ta-i > tai > të > te。「」も参照。 cf. アイヌ語: tek

接頭辞 

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  1. 動詞・形容詞について語調を整える
    • ばかる
    • やすい
手の語根」と同語源とも考えられる。

沖縄語

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接頭辞 

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国頭語

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接尾辞

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  1. 方向を表す。

古典日本語

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代名詞

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  1. 不定称の指示代名詞)だれ

関連語

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日本語の指示詞
  近称-) 中称-) 遠称-) 不定称-)
指示代名詞 これ [複数: これら] それ [複数: それら] あれ [複数: あれら] どれ
指示代名詞 こいつ
こちらさま
そいつ
そちらさま
あいつ
あちらさま
どいつ
どちらさま
連体詞 この その あの どの
場所 ここ
こっから
そこ
そっから
あそこ
 
どこ
どっから
方向 こちらこっち そちらそっち あちらあっち どちらどっち
態様 こう
こんな
こんくらい
こんだけ
そう
そんな
そんくらい
そんだけ
ああ
あんな
あんくらい
あんだけ
どう
どんな
どんくらい
どんだけ

名詞:田

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(上代「」)

  1. (農業) 田。

発音

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三拍名詞一類

↘たぁ

接頭辞 

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  1. 動詞・形容詞について語調を整える

漢字

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Wiktionary:漢字索引 音訓 た#タ参照

文字コード

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