異

漢字

異

部首: 田田 + 6 画
総画: 11画11

異体字 : 㔴, 异（簡体字）, 潩, 熼, 霬, 𠔱, 𢄖

字源

象形文字。鬼の面をかぶって両手を挙げた形。

甲骨文字	金文	小篆	流伝の古文字

殷	西周	《説文》（漢）	《六書通》（明）

意義

ことなる。ちがう。同一ではない。
- 異国、異質、異世界、異論、差異、同異
めずらしい。例外的。特殊。
- 異説、異端、異能、異例
変わっている。
- 奇異、特異、変異
あやしい。
- 怪異

類義字

対義字

（同一ではない）：同
（例外的）：通

日本語

教育漢字 (第6学年)

音	漢音: イ表内呉音: イ表内
訓	訓読み: こと表内、け、あだ-し、あや-しい

名詞

(イ) 異なる意見や考え。
- 異を唱える
(イ) 不思議であること。驚くべきこと。
- 異とするに足りない
(イ) (仏教) 変化。状態が変異すること。四相（しそう）の一要素。また、五位七十五法（ごいしちじゅうごほう）の心不相応行法（しんふそうおうぎょうほう）のひとつ（ウィキペディア「五位」も参照）。
(こと) 別のもの。差異の有る物。同一ではないもの。
- 見解を異にする

形容動詞

(け) （古語）平常や一般ではないさま。特殊だったり奇妙だったりするさま。
(け) （古語）基準となるものに比べて、程度がはなはだしいさま。
(け) （古語）特にすぐれているさま。
(け) （古語）けなげであること。殊勝であるさま。
(け) （古語）温和なさま。柔弱。
(こと) （古語）同一でないさま。別個であるさま。ことなるさま。ことにするさま。
(こと) （古語）並外れているさま。非凡であるさま。
(イ) （古語）妙であるさま。平常と異なっているさま。異な。

接頭辞

(こと) （古語）（ほかの名詞の上に付いて）ほかの、別の、特殊な、変わっているなどの意味を表す。

熟語

中国語

異 *

ローマ字表記
- 普通話
  - ピンイン: yì (yi4)
  - ウェード式: i⁴
- 広東語
  - イェール式: yi6

熟語

朝鮮語

異 *

ハングル: 이, 리
音訓読み: 다를 이
- 文化観光部2000年式: i, li
- マッキューン＝ライシャワー式: i, ri
- イェール式: i, li

ベトナム語

異 *

ローマ字表記
- Quốc ngữ: dị

文字情報

異	U+7570, 異 CJK 統合漢字-7570

← 畯
[U+756F]

CJK統合漢字

畱 →
[U+7571]

異	U+F962, 異 CJK 互換漢字-F962

← 率
[U+F961]

CJK互換漢字

北 →
[U+F963]

異	U+2F938, 異 CJK 互換漢字-2F938

← 𤲒
[U+2F937]

CJK互換漢字補助

𢆟 →
[U+2F939]

文字コード (文字集合規格)
-	Unicode: U+7570
日	JIS X 0213/0208: 1面16区59点 [第1水準] (`Shift_JIS=0x88D9`, `EUC-JP=0xB0DB`, `ISO-2022-JP=0x305B`) MJ文字図形: MJ017706, MJ017707, MJ058096
中	GB18030: `0xAE90`
台	Big5: `0xB2A7` CNS 11643: 1面 `0x5C2C`
韓	KS X 1001: `0x6C36`

四角号碼: 6080₁
倉頡入力法: 田廿金 (WTC)

漢点字	六点漢字
⡣⢜	⠠⠃⠞

字典掲載
康熙字典	763ページ, 18文字目
諸橋大漢和辞典 (修訂第2版)	21854/21866
新潮日本語漢字辞典 (2008)	7384/7385/7386
角川大字源 (1992)	6084/6091
講談社新大字典 (1993)	10199/10200/10212
大漢語林 (1992)	7201/7202
三星漢韓大辞典 (1988)	1173ページ, 5文字目
漢語大字典 (1986-1989)	4巻, 2540ページ, 5文字目