きり

日本語

名詞：切り

きり【切り、限り、キリ】

1. 区切り。切れ目。一区切り。
   • きりのよいところでやめる。
   • きりをつける。
2. はて。際限。限度
   • きりがない
3. 芸能で、最後の部分。
4. (囲碁) 相手の石の接続を切断する手。

名詞：桐

きり【キリ、桐】

1. (木) ゴマノハグサ科（あるいはノウゼンカズラ科、キリ科）キリ属の落葉広葉樹。下駄、筝（こと）、タンスなどに高級木材として用いられてきた。花は夏の、実は秋の季語。

名詞：錐

きり【キリ、錐】

1. (道具) 板材などに小穴をあける工具。とがった細い金属の棒を木の柄につけたもの。

翻訳

錐

• イタリア語: punteruolo ^(it) 男性, lesina ^(it) 女性; （縫い物用の） stiletto ^(it) 男性
• 英語: drill ^(en), awl ^(en)
• ポーランド語: szydło ^(pl) 中性
• ラテン語: （靴屋の） sūbula ^(la) 女性
• リトアニア語: yla ^(lt) 女性
• ロシア語: ши́ло ^(ru) (šílo)

関連語

• 千枚通し, アイスピック, たこ焼きピック

名詞：霧

きり【霧】

1. (気象) 水蒸気を含んだ大気の温度が何らかの理由で下がり露点温度に達した際に、含まれていた水蒸気が小さな水粒となって空中に浮かんだ状態。気象観測では1km未満まで視認できる範囲。
2. 小さな穴の開いた板状のものに水圧をかけることで微小な水滴を空気中に飛散させたもの。

語源

古典日本語「きり」（霧） < 「きる」（霧る）

翻訳

霧

• イタリア語: nebbia ^(it) 女性, bruma ^(it) 女性, foschia ^(it) 女性
• 英語: fog ^(en), mist ^(en)
• スウェーデン語: dimma ^(sv) 通性
• チェコ語: mlha ^(cs) 女性
• ポーランド語: mgła ^(pl) 女性
• リトアニア語: rūkas ^(lt) 男性, migla ^(lt) 女性, ūkana ^(lt) 女性, blanda ^(lt) 女性
• ロシア語: мгла ^(ru) 女性 (mgla)

関連語

• かすみ
• もや

動詞

きり【切り、斬り、伐り、截り】

1. 「きる」 の連用形。

助詞

きり【切り】（っきり、ぎり参照）

1. 限り。だけ。
   • その人とは一度会ったきりだ。
   • 一人きりでいる。
2. のまま
   • 黙ったきり目を伏せている。
3. が最後。して以降。したまま。
   • 駆け出したきり戻ってこない。
   • それきり連絡がない。

接尾辞

きり【切り、切】（っきり参照）

1. その回限りであることを表す。
   • 読み切り。
2. 休みなく継続して行う様子を表す。
   • つききり。かかりきり。寝たきり。着たきり。
3. 独占的に行う意味を表す。
   • 貸切。借り切り。
4. 全体、総体を強調する。
   • まるきり。
5. 抜群であることを強調する。
   • とびきり。

同音異義語

きり

• 【奇利】思い掛け無い収益。
• 【棋理】囲碁や将棋の理論。
• 【肌理】皮膚や物の表面の模様の細やかさや感触。

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古典日本語

名詞：切り

きり【切り】

1. 区切り。期限。限度。
2. （能楽）曲の最終場面。
3. （歌舞伎・浄瑠璃）最後の幕・場。

名詞：桐

きり【桐】

1. (木) 桐。
2. (楽器) 琴（こと）。

発音

二拍名詞一類^(?)

• (平安時代)きり
• (南北朝時代)きり
• (室町時代)きり
• (江戸時代)きり

名詞：霧

きり【霧】

1. (気象) 霧。

発音

二拍名詞一類^(?)

• (平安時代)きり
• (南北朝時代)きり
• (室町時代)きり
• (江戸時代)きり

語源

動詞「きる」（霧る）

接尾辞

きり【切り】

1. 切った物を数える。～切（き）れ。
2. ～切り。～限（かぎ）り。