ひらく
日本語編集
発音編集
- 東京式アクセント:ヒ↗ラ↘ク
- 京阪式アクセント:↗ヒラク
語源編集
- ヒロアク(広明)、ヒロハレク(広晴来)
- ヒラアク(平明)
自動詞編集
- 閉じているもの、かたまっているものなどが、ひろがる。のびる。
- はじまる。
- 晴れる、快くなる、さわやかになる。
- さかんになる。よくなる。
- 人智が進む。文明にが発展する。
- 《いみことば》戦闘において、撤退する、退散する。
- 宴や会合を終了して解散する。おひらきになる。
- (距離、年齢、順位、値段などに)隔たりが生じる。差が大きくなる。
活用編集
カ行五段活用 | ||||||
---|---|---|---|---|---|---|
語幹 | 未然形 | 連用形 | 終止形 | 連体形 | 仮定形 | 命令形 |
ひら | か こ |
き い |
く | く | け | け |
意味 | 語形 | 結合 |
---|---|---|
否定 | ひらかない | 未然形 + ない |
意志・勧誘 | ひらこう | 未然形音便 + う |
丁寧 | ひらきます | 連用形 + ます |
過去・完了・状態 | ひらいた | 連用形音便 + た |
言い切り | ひらく | 終止形のみ |
名詞化 | ひらくこと | 連体形 + こと |
仮定条件 | ひらけば | 仮定形 + ば |
命令 | ひらけ | 命令形のみ |
他動詞編集
- 閉じているもの、かたまっているものなどを、おしあける。ときはなつ。取り放す。明ける。
- ひろげる。のばす。
- 《いみことば》割る、砕くなどの婉曲表現。
- 関連語: 鏡開き
- 酒を飲み干して杯をからにする。
- (数学) ある式またはある数のn乗根を求める。開方する。
- (数学) 括弧のついた数式を、括弧がついていない数式に変換する。展開する。
- 文章中の漢字を平仮名に変更する。
- ものごとをはじめる。
- 解き明かす。
- 明らかにする。
- 解く。排する。
活用編集
カ行五段活用 | ||||||
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語幹 | 未然形 | 連用形 | 終止形 | 連体形 | 仮定形 | 命令形 |
ひら | か こ |
き い |
く | く | け | け |
意味 | 語形 | 結合 |
---|---|---|
否定 | ひらかない | 未然形 + ない |
意志・勧誘 | ひらこう | 未然形音便 + う |
丁寧 | ひらきます | 連用形 + ます |
過去・完了・状態 | ひらいた | 連用形音便 + た |
言い切り | ひらく | 終止形のみ |
名詞化 | ひらくこと | 連体形 + こと |
仮定条件 | ひらけば | 仮定形 + ば |
命令 | ひらけ | 命令形のみ |
対義語編集
古典日本語編集
発音編集
四段活用編集
三拍動詞二類
平安時代編集
- ふぃら↗く
南北朝時代編集
- ふぃ↘ら↗く
室町時代編集
- ふぃ↘らく
江戸時代編集
- ひ↘らく
下二段活用編集
四拍動詞二類
平安時代編集
- ふぃらく↗る
南北朝時代編集
- ふぃら↘く↗る
室町時代編集
- ふぃら↘くる
江戸時代編集
- ひら↘くる
動詞編集
ひらく【開く】
カ行四段活用 | ||||||
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語幹 | 未然形 | 連用形 | 終止形 | 連体形 | 已然形 | 命令形 |
ひら | か | き | く | く | け | け |
ひらく【開く】
カ行下二段活用 | ||||||
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語幹 | 未然形 | 連用形 | 終止形 | 連体形 | 已然形 | 命令形 |
ひら | け | け | く | くる | くれ | けよ |
諸言語への影響編集
参考編集
- 初版の定義は 上田万年、松井簡治『大日本国語辞典』 金港堂書籍、第4巻、1919年12月18日、紙面553ページ、デジタル229ページ、全国書誌番号:43022818、国立国会図書館デジタルライブラリー pid 954648/229 より