とく
同音の漢字については、 トク を参照。
日本語
編集語源
編集動詞
編集助動詞
編集とく
- 〔口語〕 (「て おく」が縮まったもの) 前もって何々する、予備的にその動作をすませるの意味。
- 私は時に猿股の紐がぬけた時、あれを買っとけばよかったと思うことがある。(石井柏亭『大切な雰囲気 序』、1936年)
- あゝ恋が形とならない前/その時失恋をしとけばよかつたのです(中原中也『恋の後悔』、1924年)
- 現状に変更を加えず、そのままを維持する。放置したままにする。行為やその結果を持続する。
- 窓は開けとけ。(=すでに開放されている窓を閉めるな。)
- そこに立ってじっとしといて。
- (命令形「とけ」の形で)おだやかな命令をあらわす。
- 騒ぐな。朝礼では校長先生のお話をよく聞いとけ。
- (方言。「んとく」の形で)依頼や軽い命令、意向表現などの否定をあらわす。
- そんなこと言わんといて。(=言わないで)
- 今日は行かんとこ。(=行くのをやめよう)