利用者:Mtodo/自動詞・他動詞の音韻について
ス・スル/ナル型
編集他:-su/自:-naru型
編集自発(-ru/-raru)付加?/存在・状態「aru/iru/oru」付加
編集他(自他同形:他四・自下二):-u/自:-eru型
編集他:-u/自:-aru型
編集他:古:-u(-eru ; "eru(uru:得る)"?)/自:-aru型
編集- あぐ(あげる)・あがる
- あつ(あてる)・あたる
- あはす(←あふ あわす : あはせる→あわせる)・あはさる(あわさる)
- うう(うゑる uweru→うえる)・うわる
- うく(受 うける)・うかる
- うむ(うめる)・うまる
- かふ(変・代 かへる kaheru→かえる)・かはる(kaharu かわる)
- (?)かかふ(かかへる→かかえる)・かかはる(かかわる)
- かがむ(かがめる)・かがまる
- かく(掛 かける)・かかる
- かさぬ(かさねる)・かさなる
- (?)かさむ(自のみ→−)・かさまる/かさばる
- からむ(自他同形 からめる)・からまる
- (?)からぐ(自他同形 からげる)・からがる(→こんがらがる)
- きむ(きめる)・きまる
- きはむ(きわめる)・きわまる
- くるむ(くるめる)・くるまる
- cf.いいくるめる
- くはふ(くはへる →くわえる)・くははる(くわわる)
- こごむ(こごめる)・こごまる
- さく(さける)・さかる
- さぐ(さげる)・さがる
- さだむ(さだめる)・さだまる
- さふ(さへる→さえる)・さはる(さわる)
- しぼむ(自他同形 しぼめる)・しぼまる
- しむ(締 しめる)・しまる
- すう(すゑる suweru→すえる)・すわる(suwaru)
- すつ(すてる)・すたる(すたれる)
- すく(すける)・すかる(?)
- すくむ(自他同形 すくめる)・すくまる
- すぼむ(すぼめる)・すぼまる
- せむ(せめる)・せまる
- そなふ(そなへる sonaheru→そなえる)・そなはる(sonaharu そなわる)
- そむ(そめる)・そまる
- たむ(ためる)・たまる
- ちぢむ(自他同形 ちぢめる)・ちぢまる
- つかまふ(つかまえる)・つかまる(?)
- つく(着→漬自他同形 つける)・つかる
- つたふ(つたへる tsutaheru→つたえる)・つたはる(tsutaharu つたわる)
- つとむ(つとめる)・つとまる
- つむ(詰 つめる)・つまる
- つらぬ(つらねる)・つらなる
- とむ(とめる)・とまる
- とらふ(とらへる toraheru→とらえる)・とらはる(toraharu とらわる→とらわれる)
- はじむ(はじめる)・はじまる
- はむ(はめる)・はまる
- ひろぐ(自他同形 ひろげる)・ひろがる
- ふくむ(自他同形 ふくめる)・ふくまる(やや古)
- ふさぐ(自他同形 ふさげる)・ふさがる
- ふす(自他同形 ふせる)・ふさる(古)
- ほむ(自他同形 ほめる)・ほまる(?→ほまれ)
- まうく(mo:ku→もうける)・もうかる
- まぐ(まげる)・まがる
- まじふ(まじへる→まじえる)・まじはる(まじわる)
- まず(まぜる)・まざる(cf.まじる)
- まとむ(まとめる)・まとまる
- もとむ(もとめる)・もとまる
- やむ(自他同形 やめる )・やまる
- よこたふ(よこたへる→よこたえる)・よこたはる(よこたわる)[1]
- わく(わける・わかつ)・わかる(→わかれる)
- をさむ(をさめる→おさめる)・をさまる(→おさまる)
- をふ(をへる woheru→おえる)・をはる(woharu おわる)
(参考)
形容詞動詞化(-u(-eru)/-aru型)
編集- あかめる(あかむ←あかし)・あかまる
- あつめる(あつむ←厚:あつし)・あつまる
- あやめる(あやむ(cf.あやしむ)←あやし)・あやまる
- あらためる(あらたむ←あらたし)・あらたまる
- いためる(いたむ(自他同形)←いたし)・いたまる
- うすめる(うすむ←うすし)・うすまる
- かためる(かたむ←かたし)・かたまる
- きよめる(きよむ←きよし)・きよまる
- せばめる(せばむ←せばし→せまし)・せばまる
- たかめる(たかむ←たかし)・たかまる
- ー(ちかむ←ちかし)・ちかまる
- つよめる(つよむ←つよし)・つよまる
- ながめる(ながむ←ながし)・ながまる
- ぬくめる(ぬくむ←ぬくし)・ぬくまる
- ぬるめる(ぬるむ←ぬるし)・ぬるまる
- はやめる(はやむ←はやし)・はやまる
- ひくめる(ひくむ←ひくし)・ひくまる
- ひろめる(ひろむ←ひろし)・ひろまる
- ふかめる(ふかむ←ふかし)・ふかまる
- ー(ふとむ←ふとし)・ふとまる
- ほそめる(ほそむ←ほそし)・ほそまる
- まるめる(まるむ(自他同形)←まるし)・まるまる
- やすめる(やすむ(自他同形)←やすし)・やすまる
- ゆるめる(ゆるむ(自他同形)←ゆるし)・ゆるまる
- よわめる(よわむ←よわし)・よわまる
形容動詞動詞化(-u(-eru)/-aru型)
編集他:-eru(古:-u+"eru(uru:得る)"?)/自:-(oh)aru型
編集他:-eru(古:-u+"eru(uru:得る)"?)/自:-oru型
編集他:-u/自:-iru型
編集使役(-su/-sasu)付加?
編集自:-u/他:-asu型
編集- あう(あふ)・あわす(あはす →あはせる→あはさる)
- うく・うかす
- うごく・うごかす
- おどろく・おどろかす
- かがやく・かがやかす
- かよう(かよふ)・かよわす(かよはす)
- かわく・かわかす
- きく・きかす
- くらむ(古語・自他同形)・くらます
- くるふ(くるう)・くるはす(くるわす) cf.くるほす(くるおす)
- こる・こらす
- ころぶ・ころばす
- しめる(湿)・しめらす(しめらせる cf.しめす)
- しる・しらす(しらせる)
- すむ・すます(すませる)
- せく・せかす
- そる(それる)・そらす
- ちる・ちらす
- どく・どかす(cf.どける)
- とぶ・とばす
- なく・なかす(なかせる)
- ならふ(ならう)・ならはす(ならわす)
- のく・のかす(cf.のける)
- ひく・ひかす(古)
- ふくらむ・ふくらます
- へる・へらす
- まどふ(まどう)・まどはす(まどわす)
- 接尾辞:めく・めかす
- ゆるぐ・ゆるがす
- わく・わかす
- わずらふ(わずらう)・わずらはす(わずらわす)
- ゑふ(よう)・ゑはす(よわす)
自:古:-u(→ -eru)/他:-asu型
編集- あく(明 あける)・あかす
- あくがる(あくがれる→あこがれる)・あくがらす
- あゆ(零 あえる)・あやす
- ある(荒 あれる)・あらす
- いゆる(iyeru いえる)・いやす
- おくる(おくれる)・おくらす(おくらせる)
- かく(欠:自他同形 かける)・かかす
- かる(枯 かれる)・からす
- きゆ(kiyeru きえる)・きやす(→けす? cf.けつ)
- くる(暮 くれる)・くらす
- こく(転・痩 こける)・こかす
- こぐ(焦 こげる)・こがす
- こゆ(肥 こえる)・こやす
- ころぐ(ころげる)・ころがす
- さむ(さめる)・さます
- しめる(湿)・しめす(cf.しめらす)
- すく(すける)・すかす
- ずる(ずれる)・ずらす
- たる(垂 たれる)・たらす[2]
- づ(でる)・だす
- つかふ(つかへる→つかえる)・つかはる(廃語・方言→つかはさる・つかわさる)
- つひゆ(tsuhiyu ついえる)・ついやす
- てる(照 てれる)・てらす
- とく(溶・解:自他同形 とける)・とかす
- なる(なれる)・ならす
- にぐ(にげる)・にがす
- ぬく(自他同形 ぬける)・ぬかす
- ぬぐ(ぬげる)・ぬがす
- ぬる(ぬれる)・ぬらす
- はがる(はがれる)・はがす
- ←はぐ
- はつ(はてる)・はたす
- はゆ(生・映 hayu はえる)・はやす
- はる(はれる)・はらす
- ばる(ばれる)・ばらす
- ひゆ(hiyu ひえる)・ひやす
- ふく(蒸 ふける)・ふかす
- ふゆ(huyu ふえる)・ふやす
- ふるふ(huruhu→ふるう :ふるへる→ふるえる)・ふるはす(ふるわす)
- まく(まける)・まかす
- むる(蒸 むれる)・むらす
- もゆ(moyu もえる)・もやす
- もる(もれる)・もらす
- ゆる(ゆれる)・ゆらす
自:古:-u(→ -eru)/他:-akasu・-ekasu型
編集自:古:-u(→ -iru)/他:-asu型
編集自:-u(→-iru)/他:-osu型
編集自:-u/他:-atsu型
編集自:-hu(→-u)/他:-su型
編集自:-ru/他:-su型
編集- あまる・あます
- いたる・いたす
- いぶる・いぶす
- うつる・うつす
- おこる(起 cf.おく→おきる)・おこす
- かへる(かえる)・かへす(かえす)
- くさる・くさす
- くだる・くだす
- ころがる・ころがす
- さとる・さとす cf.さとし
- たる(足 たりる)・たす
- ちらかる・ちらかす
- とおる・とおす
- ともる・ともす
- なおる・なおす
- なる・なす
- にる(似)・にす(にせる)
- にごる・にごす
- のこる・のこす
- のる・のす(のせる)
- のぼる・のぼす(のぼせる)
- ひたる・ひたす
- ほどこる・ほどこす
- まかる・まかす
- まわる・まわす
- もどる・もどす
- やどる・やどす
- よる・よす(よせる)
- わたる・わたす
- cf. かる(借 かりる)・かす
自:-ru(古→-reru)/他:-su型
編集自:-yu(古→-yeru)/他:-su型
編集自(自他同形):-u/他:-eru
編集註
編集- ↑ 自動詞としての「よこたふ」は用例も少なく、終止形と連体形だけ、つまり、「よこたふ」の形だけである。他動詞「よこたふ」、自動詞「よこたはる」という対応を重視して、これを他動詞と解釈する考え方もある。しかし、「荒海や」の句の「よこたふ」を他動詞とみると、何が何を横たえるのか、すっきりした解釈ができない。 ところで、二段活用の動詞は、中世以降、一段活用化する。たとえば、下二段「伝ふ」は下一段「伝エル」となる。こうなった時期に、日常使っている「伝エル」を文語に改めるには、「エル」の部分を「ふ」に変えればいい。一方、「伝エル」に対応する自動詞には「伝ワル」があるが、これは文語でも同様に「伝はる」である。しかし、「伝ワル」は日常使っている語で、いかにも口語的なので、これを文語に改めようと、誤って「ワル」の部分を「ふ」に変えて、「伝ふ」という自動詞を作ってしまう。『奥の細道』の「室の八島」に出てくる「世に伝ふ事も侍(はべ)りし」の「伝ふ」はこうしてできた自動詞である。「松島」の「昼の眺め改む」の「改む」も口語「改マル」から作られた自動詞である。「荒海や」の句の「横たふ」は「横タワル」という口語から作られた自動詞であると考えると、解釈もすべてうまくいく。(北原保雄『全文全訳古語辞典』小学館、「よこたふ」の項、参考欄)
- ↑ 上代には下二段活用が他動詞、四段活用が自動詞という区別があったが、中世以降、「生かす」「伸ばす」「書かす」などのサ変の他動詞形の影響を受け、他動詞としては「たらす」が派生したため、他動詞としては「頭(こうべ)をたれる」「訓戒をたれる」のような慣用的用法にのみ残るようになり、次第に自動詞化した。自動詞化の理由としては、同じ四段活用の「足る」との同音衝突を避けたということが考えられる。(日本国語大辞典第二版編集委員会・小学館国語辞典編集部編『[[w:日本国語大辞典|]]』第二版、小学館、「たれる」の項、語誌欄)